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鍼の筋弛緩作用について

鍼をすると、「筋肉がゆるむ」と言いますが…本当でしょうか?

鍼刺激には、筋(筋肉)の弛緩作用があります。

鍼をすると筋肉がゆるむ、とよく聞きますが、その現象を捉えた研究はとても少ないのが現状です。
鍼をした前後に皮膚表面からの加圧(圧すること)により硬さの変化を見た報告はありますが、これは厳密に言うと、筋肉の硬さのみを捉えたとは言えません。
過剰に緊張した筋肉が弛緩することの意義は、皮膚表面から押さえた時の硬さの変化ではなく、関節の可動性の変化や可動時の円滑性に影響を与えることです。
鍼をした際の筋肉の伸長張力(関節可動性、円滑性を表す)の変化を観察した研究結果があります。

鍼をすると、直後の筋の伸長張力が低下します。

鍼をすると、刺激直後において、筋肉の伸長張力が低下する、つまり、関節の可動性や円滑性が増すことが示されています。
筋弛緩(筋肉がゆるむこと)の意義は、触った時の軟らかさはなく、関節の動きが大きく、スムーズになることです。
※鍼で取り除くのは、筋肉の生理的(必要)な緊張ではなく、異常(不要)な緊張です。

鍼は、筋肉の過剰(不要)な緊張を取り除き、関節の可動性、円滑性を高めます。

この記事に関連する医学論文

論文名 / Title

Relaxing effect of acupuncture stimulation on hypertonic muscle in rats.

筋過緊張モデルラットに対する鍼刺激の筋弛緩作用

著者名 / Author

Motohiro Inoue, Miwa Nakajima, Tatsuya Hojo, Megumi Itoi

井上基浩、中島美和、北條達也、糸井恵

雑誌名・年巻号頁

JJBEPSRS. 2011; 25:33-38.

識別コード

DOI: 40019174014.

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